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今日も明日も 2nd season

第26章 青色クレヨン *青×黄*



「どうしちゃったの?」

そんな嬉しそうな顔して見ないでよ

恥ずかし過ぎて目を逸らす事も忘れてる


「珍しいね、にのからチューしてくれるなんて」

だから自分でも驚いてるんだってば


「もっとしてよ」

「へ?」

腕から顔はあげないまま、瞳だけは俺をじっと捉えてて

大野さんの

思った以上に強い目力に、逸らせなくなった




「…やだ」

精一杯の抵抗が、これだけってのも情けないけど

恥ずかしいのと、獲物を捉えたような鋭い瞳の前では声を出すのさえ難しくなっている



「あそ、じゃあ…」

大野さんが顔を上げたと同時に、俺の手首を掴んだ

「え、なに?」

手首を掴む力の強さとは裏腹に、さっきまでの鋭い目付きは成りを潜めて

まるで慈しむような笑顔になり変わっている

で、かと思ったら、にんまりと悪戯っぽい笑みに変わって


「俺からチューしちゃう」


くるくる変わる表情に気を取られて、大野さんの言った言葉に気付かなかった

え、と思った時には引き寄せられて

俺の唇は、あっさりと大野さんのそれによって塞がれていた

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