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今日も明日も 2nd season

第26章 青色クレヨン *青×黄*




ー…まただよ


ふと隣を見ると、大抵気持ち良さそうに目を閉じている

収録と収録の合間が10分もあれば、楽屋に戻った瞬間夢の中


いいけどさ、別に

いいんだけどね



でも何か…つまんないんだよ



組んだ両腕に頭を乗せて、幸せそうにこっちに向ける寝顔



…ばーか

平気でそんな無防備な顔見せんなよ
こんな、いつ誰が来てもオカシクナイ場所でさ


…そんな顔は、俺の前だけで見せてよ




幸い周りには、誰もいない
各々がトイレだったり、打ち合わせだったり


だから

何となくその無防備なほっぺに軽く唇を寄せてみた


人前じゃ絶対しないし、出来ないけど

今ならいいかも?

…なんて考えちゃったから


チュ、とふわりと唇を触れさせて、すぐに離れたら


…にんまりと笑って俺を見てる大野さんがそこにいて


「んふふふ」
蕩けそうに目を細めて俺を見てた


「な…っ起きてたの?!」


慌てたところでもう遅い
顔が一気に真っ赤に染まっていくのが自分でも分かる


「んー…気配で起きた」



変なとこで鋭いよね、アナタ

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