
今日も明日も 2nd season
第25章 好きだよ、バーカ
「どうする?」
相葉さんが耳許で囁く
「なに、が…」
「にのが解禁してくれたら、抱いてあげるけど」
ギリギリまで近付きながら、指の先ほども触れて来ないのが相葉さんの意地なんだと気付くのに
そう時間は掛からなかった
狡い
あんなもの盛って置いて、全て俺のせいにしようとするなんて
だけど身体の疼きは強くなる一方で
相葉さんの小さな吐息1つでも敏感に受け止めてしまう身体はもう、自分では制御出来そうにない
「あい、ばさん…っ」
縋るように、相葉さんのシャツを掴む
「どうしてほしい?」
分かってるくせに、余裕そうに笑うなよ
「…っ」
「言ってくれなきゃ、分からないよ」
そんなの嘘だ
俺に言わせたいだけじゃないか
分かってる
…分かってる、けど
相葉さんに見つめられてるだけで、熱くなる
その視線の追う場所が、ズクズクと疼く
なんて
あんなもん、盛られた時点で俺が屈服するのは分かりきってる
「あいばさん…」
シャツを掴む手そのままに
「……抱いてよ、俺を」
少し震える唇を、相葉さんのそれにそっと押し付けた
