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今日も明日も 2nd season

第18章 君は君のままで


「最初から、作ってるのは分かったからさ、

…俺が素を出せる居場所になってあげたかったんだ」


敵わない
こいつにはやっぱり敵わない

でも
だからこそ居心地が良いのかも知れない

偽る事もなく
ありのままでいられて

傍にいても、全然違和感もなくて
まるで空気みたいにそこにいるのが当たり前で

そしてそれを俺に言うわけでもなく、自然に受け入れさせる



「ホント、俺には必要みたい」

「でしょ」



…あの時

にのがキスをした日


回りにはたまたまとは言え、にのしかいなかった

その時に意識を飛ばしたのは
きっと既ににのが俺の中で特別だったのかも知れない

そしてそれを、あんな形で知らせたにのもまた

にのの中で俺が特別になっていて




これが運命だと言うのなら、信じてみたい

出会ったのも偶然じゃなくて必然



「お前から離れられる気しないわ」

「…それもいいんじゃない?」



ー…素を見せるのは、1人だけでいい

今も、これからも


お前だけでいい


End

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