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今日も明日も 2nd season

第3章 Non.Title


「え…、なに?」

その目を見て、怯んだとは言えない代わりに疑問符をぶつけるけど

「何が?」

相葉さんは変わらずに口角だけを引き上げたまま、じっと俺を見つめたままで


「…なんか、怒ってない…?」

首筋から真正面に移動した顔をじっくり見れば、
明らかに目の奥が怒りを携えているのが分かる


「んー、怒っては、ないかな」

「何それ」

相葉さんが俺を拘束してた手を離して、俺の両頬に添えた

「怒ってないけど、イライラしてる」

「意味分かんない」

「分からなくていいよ」

相葉さんが小さく笑う

目の前で自己完結されるのって、何だかムカつくんだけど

「で、お前は何したいわけ?」

…聞かなくても、分かりきってるけどね

「勿論セックス」

ほらやっぱり

「イライラしてんのにするんだ」

頬に触れてる手の甲を捻ってやる

「するよ。消したいからね」

「…消す?」

何が言いたいんだろう

時々相葉さんはおかしな事を口にする


「ほら、あっち向いて」
俺の問いには答えず、相葉さんは俺を横向きにして
後ろから俺を抱き締める形を取った

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