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まあ、今ここでムードなんか作って
その気になってしまったら、俺は暴走する自信があるし

だからって智を抱いたら、間違いなく肉体的にも精神的にも限界の俺はぶっ倒れるだろう

本音を言えば、今すぐにでもキスしたいし抱き締めたい

だけど
立場上、大人として
社会人として、我慢すべきとこなのは分かっている


分かってるから


……出来る事なら起きないで欲しかった



だってさ？

朝と違って、無防備な格好で

同じベッドでくっついて向かい合って

更に心配までされて見つめられるって



「うあー、智ごめん！少し離れて」

やっぱり拷問なんじゃないの？



「へ、なに、いきなりっ」

突然の俺の変わり様に驚いた智が、目を丸くする


「ごめん、マジでホントこれ以上はダメ」

握っていた手を離し、智から目を逸らした

「は？なにが？」

「ずっと我慢してるんだぞ。お前を抱くの」

そう言った途端、智の顔が真っ赤になったのが暗がりでも分かった




「…抱けば、いいじゃん」

はい？

今、なんて？