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今日も明日も 2nd season

第17章 君が笑うなら


用意されたサンドイッチをモソモソと食べて

軽くシャワーを浴びて歯磨きして

…時計を見れば、既に2時半を過ぎている

起きるのが6時半だから、これから布団に入ったとして眠れて3時間

…そろそろ身体が悲鳴を上げそうだ



欠伸をしながら、常夜灯のみの寝室に静かに入る

ベッドの上
毛布に包まって小さく丸くなっている固まりの隣に、起こさないように身体をそっと忍ばせて

畳まれている自分の毛布を引っ張り上げた


「んん……」

隣の智が小さく身動ぐ

普段ならまず起きないから、そのまま何となく智を…と言うか、毛布のかたまりを見つめていた


「ん…、翔、ちゃん?」

珍しい
智が目を覚ますなんて

もぞもぞ動き、毛布から顔を出した智が寝ぼけ眼で俺に視線を合わせる


「あ…ごめん、起こした?」

「んにゃ…違う」
“勝手に目が覚めた“

むにゃむにゃ言う智は今にも寝そうで

せっかく目を開けたしこのまま起こしたい衝動に駆られるけど

そこはグッと我慢して、黙って見守った

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