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今日も明日も 2nd season

第16章 Candy Time 3


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「まあ、随分と肌ツヤの宜しい事で」

にんまりとした翔ちゃんが新聞をぽん、とテーブルに投げた


あの日から、たまたまそう言う誘いがないだけではあるけど一緒の時間が増えている

翔ちゃんに会ったのは、それこそ今日があれ以来で


「おかげさまで」

どうせ相葉さんから聞いてるだろうし、今さらごまかす必要もないから、負けじとにんまり笑い返した


「いいねぇ、リア充」

「自分だって大野さんがいるくせに」

「…休みの度に釣り行ってる」

はあ、と翔ちゃんが溜め息を吐いた

「一緒に行けばいいじゃない」

だってあの人、良く “行こうよー“ って言ってるし

「あのなぁ、行くのはいいんだよ」
「うん」

「でも、舟で何時間も空気扱いされるんだぞ」

傍にいるのに相手にされない
ちょっかい掛けても怒られるかシカト


「あ、うん。それは嫌かも」

俺だったら絶対無理な時間だ



「次は俺がお前んち泣きつこうかな」

「んふふ、来れば?でも泊まりはなしね」

翔ちゃんの隣に腰掛けて、悪戯っぽく笑った


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