
今日も明日も 2nd season
第16章 Candy Time 3
上からと下からと、いやらしい水音と肌のぶつかる音
そして相葉さんの荒い息遣いと俺の掠れたような止められない声
「は…あ、あ、…ああああっ!」
「にの、く…、……ぅっ!」
その全ての音が一瞬大きく重なって、お互いが息を詰めた瞬間から訪れたのは
奈落の底に突き落とされたかのような、妙な静寂
「しんど…、やりすぎ…」
相葉さんの腕の中、身動ぎ1つがだるい
「腰も痛いし喉も痛い」
ちろ、と上目遣いで相葉さんを睨み付けた
「…謝んないよ?」
相葉さんが視線を合わせ、空いてる手が耳に掛かる髪を後ろに撫で付ける
「謝れなんて、言ってないもん」
そのまま耳の後ろに回った手が、襟足を優しく撫でた
その感触が気持ち良くて、少し目を細める
「でも…やっぱりお前が行ったのは許せない」
気だるいまどろみで、出るのは相葉さんへの文句
「だから大ちゃんちに行ったんだ」
それを当たり前のように相葉さんが受け止める
「1人で待つなんか、嫌だったんだもん」
帰ってくるって分かってても、それがいつか分からないのが嫌だった
