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今日も明日も 2nd season

第15章 Candy Time 2


暫く走って、その道がマンションと反対の方向な事に気が付いたのは、街灯がやけに少なくなってからだった


「相葉さん…どこ向かってるの?」

「お前が可愛過ぎて、家まで待てないから」

「は?」

「無自覚?…さっきからずっと熱っぽい目で見られてるんだけど」

車がどんどんと人気どころか家もまばらな道を進んでいく

「え、ちょ、…なに?」
重なった手に力が入る

手の甲を覆う相葉さんの手のひらがじんわりと熱く感じた


どうやら欲情しちゃってるのは、俺だけじゃないみたい

無自覚で熱っぽく見る、って
…相葉さんだって同じじゃないか


だけど
でも

それがどうして家じゃなくて、違うとこに向かわなきゃいけないんだ


「にの?」
黙り込んだ俺を、チラリと見る

「お前…何考えてる?」

「にのと同じ事」

「え?」

「セックスしたい」

オブラートに包む事なくはっきり言われ、一気に赤くなった

そうだけど
確かに間違ってはないけど


「もうやだ……」

あまりの羞恥に顔を伏せるしかなかった

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