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今日も明日も 2nd season

第14章 Candy Time


「…バカじゃないの?」

憎まれ口叩くけど、俺の顔は間違いなく真っ赤で

「うん、そうだね」

なんてクスクス笑った相葉さんが、エレベーターのドアが閉まると同時に俺を抱き締めた


「ね、もう一度言ってよ」

「え?」

「大好き、って」
ちゅ、と頬に口付ける

「やだ、言わない」

「えー、言ってよー」

「言わない!」

相変わらず相葉さんはクスクス笑ってて

俺が言えないのなんてお見通しで


「じゃあ、帰ったらいっぱい仲良くしよ?」

今度は唇に触れるだけのキスとか


だけど俺だって、やられっぱなしは悔しいから


グッと相葉さんの首に腕を巻き付けて



「早く、帰ろ」
背伸びをして耳許で囁いてから、相葉さんから身体を離し

計算通りちょうど開いたドアから先にするりと外に出た


「あ、にの!」
「早くしろよ!」


早く帰ろう
二人の居場所に


「もー、帰ったら寝かさないから」

「…バーカ」

すぐに追い付いた相葉さんに肩を抱かれた俺は

ちょっとだけ、期待してた


続く💚💛

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