
今日も明日も 2nd season
第12章 バカップルここにあり
それに
相葉さんのご飯、ホント美味しいんだよね
俺も料理は苦手じゃないけど、…何て言うのかな
自分の味覚と一致してるし、食べたい時の “味“ が俺好みなんだよ
でもきっとそれは、相葉さんが俺を良く見てくれてるからで
離れてても、仕事内容見て俺の求めそうなものをさりげなくチョイスしてくれるからで
そう考えると、俺は物凄くこいつに愛されてんだなと実感する
まあ、自分のテリトリーである自宅の鍵を渡す俺も似たようなもんだけど
「ありがと、相葉さん」
「え?なにが?」
突然のお礼に、相葉さんがきょとんとした顔をした
「お風呂も楽だったし、ご飯も美味しかった」
「うん」
「だからね」
ちょいちょい、と指で相葉さんを呼んで
顔が近付いた所で俺は立ち上がり、耳許に唇を寄せた
相葉さんの表情が一気に満面の笑顔に変わる
ああ、やっぱりこの顔好きだ
俺にしか見せない、甘さを含んだそれ
「…抱っこでよろしく」
「もちろん」
食べ終わった食器をこれまた大急ぎで片付けて、
蕩けきった顔で再び俺を抱き上げる
向かう最後の場所は言わずもがな
「グダグダじゃなくて、イチャイチャしよ」
ー…これが俺からの、相葉さんへのお礼
End
