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シーーーーン・・・



リョウキの去った病室は

ただ静かになっただけで


その空間が凍りついていることに

変わりはなかった





『～～っ・・・っ、…ぅっ…』



何が起こったかわからない



ボクらとは別の理由で

きっとアイルちゃんもまた

そんな心境でいるのだ




身体をビクビクと震わせて

目をギュッと閉じて泣いているアイルちゃん





『アイルちゃん？…ごめんね

もう・・・大丈夫だからね・・・

痛かったでしょ。・・・腕、見せて？』





『～～～っ・・・』








ボクが診察する後方では

残った二人が呆然と立ったままだ






『そん・・・な・・・アイル』


『・・・・・・』







ゴトン・・・っ




マナサンが持っていたケーキの箱が

手から滑り落ちて

無惨に床に落ちる音が

無機質に・・・悲しく響き渡った