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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第14章 振り向けば・・・いつも君だけが

『ぁはは…ケイゴ

いきなりお父さんが出て来て

お婿に来てくれ!なんて

言われると思っちゃった?(笑)』





『・・・さすがにそれはない』







『だよね♪良かった』




そして、ポロっと

彼女の本音も語られる





『あたしだって…それは、さ

人並みに自由に恋愛だってしたいって

思ったよ?何度も』





そりゃ・・・そうだよな



そう思ったオレは気付いたら聞いてた





『サクラコ・・・?

本当は…なんか、やりたいこととか』






『それがさ、ないんだ・・・』




『・・・』





『ない、って言うか…当たり前みたいに

∥こうなるんだよ∥って…育てられてきたから

考えたこともないの』





オレには考えられない世界だった





広い世の中…こういう子も

いるんだよな



お姫様の部屋みたいな

高級ホテルの一室のような

彼女の部屋に通されて

たわいない話をしばらくしていた





『・・・ところでさケイゴは?』





『・・・うん?』






『ケイゴは・・・どうして

医者になろうと思ったの?』





・・・。






『さぁ・・・なんでだっけな』






『ふふ・・・自分のことは

すぐはぐらかすんだから・・・』




『・・・』

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