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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第12章 花の命・・・

穏やか・・・



そう・・・穏やかな顔をして




『カンナ・・・』




声に出したかわからない声で

その名前を呼んだオレの目が



ブワッと…水分でいっぱいになって

視界が雲っていく





∥カンナ・・・もう、痛くないか?

もう・・・・・・苦しくないんだよな∥






穏やかな顔を見て

確かめるように

オレは・・・心で問いかけた




そして、握りしめてきた花束を


彼女が一番好きだった


彼女に一番…相応しい花を




ひまわりの花を


カンナの手に持たせるように



その胸元に・・・たむけた







『・・・…』





ボダっ・・・




オレの目からこぼれた水分が

カンナの頬に落ちて

オレの目には再び、その顔が映る







『カンナ・・・おまえ

よく・・・…・・・っ

本当に・・・よく…

頑張ったなぁ・・・…カンナ……っ』







誰にも聞こえないように


カンナにしか聞こえないように




絞り出すように



呟いた。

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