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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第1章 幼く・・・儚く

『滝川くん終業式サボって
屋上で寝てたでしょ?(笑)

先生がおっきいのがいない~って
カンカンだった

大丈夫?目立つことばっかして
先輩とかに目をつけられたら…(笑)』






『そーだったっけ?・・・』



〃目立つって……そーゆー意味かよ〃




オレは別に…悪ぶってる訳でも
なんでもないし

かったるけりゃたまにサボったり
遅刻してそのままふけたり


・・・ってソレがマズイって話?




そんくらい…誰だってあるだろ?






『キャーキャー言ってる女子も多いしね?

滝川くん、いるとすぐわかるけど
いなくてもすぐわかるから(笑)

サボるなら気をつけて?なんてね

~あたし、こっちだから』




『?……あぁ』


〃結局、電柱呼ばわりかよ…〃




路地の曲がり角で
ソイツはニコリと笑って
違う道に入る






『それじゃ、さよなら♪』




『うん……おつかれ』








ちっこい体で足早に路地を進んでいく後ろ姿


『・・・』



夏場は日照時間が長いけど

・・・もう夕方だ








『ぁ・・・気をつけてな?』






『・・・?』






ちっこい女は…振り向いた







『…家、近いの?…チカンとか

気をつけろよ・・・』






歩いて来てるってことは
そう遠くはないのかもしんないけど…






『遠くないし、慣れた道だから平気

ありがとっ・・・それじゃあ♪』






ちっこい女は
ちっこい手をブンブン振って
走って行った

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