
原稿用紙でラブレター
第5章 青いハートに御用心
触れる度に先端から滲む先走りの滑つく感触。
もう何度も合わせた体は、些細な触れ合いでも容易く熱を呼び起こさせる。
ちゅ、と首筋に唇を寄せながら手をずらして胸へと移動すれば。
「んんっ…やっ、だぁ…」
ぴくんと反応してこだまする高い喘ぎ声。
きめ細やかな肌は手を滑らせるだけでも本当に気持ち良い。
加えて、一度触っただけでぷっくりと腫れた可愛らしい突端も指の腹でくにくにと弄って。
「あっ、やっ…だめっ」
「…ここ気持ち良い?」
「はぁっ…ぅん…」
感度の良い今日のにのちゃん。
おまけに何を聞いても正直に答えてくれるもんだから。
どんどん言わせたくなっちゃう。
普段なら聞いても絶対答えてくれないようなことも、今日なら簡単に言ってくれそうな気がする。
「ねぇにのちゃん…」
固くなった突端を触りつつ至近距離で問い掛けた。
「今日ね…久々だからね、いっぱいにのちゃんのこと可愛がりたいの」
「んっ…ぅん…?」
「だからさ…どうしたい?にのちゃんの好きなようにする、俺」
ふわふわしたような薄茶色の瞳を見つめながら軽く微笑んで。
いつもは完全に俺がリードして事を進めるから。
にのちゃんは全くの受け身で全てを受け入れてくれる。
それはそれで十分に嬉しいし幸せなんだけど。
今日の積極的なにのちゃんを見てると、ちょっとした期待というか好奇心というか。
…にのちゃんは、俺とどんなエッチしたいんだろうって思ったりして。
間近に見下ろすその瞳はゆらゆらと揺らめき。
でもやっぱり相当アルコールが効いているのか、どこか焦点が合っていないような気がする。
「…どうしたいの?俺どうしたらいい…?」
「……て…」
「…うん?」
見上げてくる瞳と小さく開いた唇に気を取られた矢先、やんわりと首に巻き付けられた腕。
「して…キス…いっぱい…」
甘く掠れた声でそうねだられ、どくんと下半身が波打った。
やば、可愛いっ…
「んっ…」
言われた通りに唇を落とすと顔を傾けて応じてくれる。
同時に緩く巻き付いた腕にきゅっと力が込められ、ぴったりと密着した肌に益々気持ちが昂った。
