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同窓会 SN

第78章 桜8 翔



コイツは時々 さらっと甘い言葉をくれる。
いつもは その口から減らず口や憎まれ口のオンパレードのくせに、時々こうやって飴と鞭を使い分けて 俺を上手く転がすんだよな~・・・


頬が赤くなるのを感じながら 照れ隠しにそんなことを言うと、和也はますます笑いながら

「いつ俺がお前を転がしたんだよ?そんな覚えねーぞ」

と俺にぐっと顔を近づけてきた。


わー、やめろ、お前絶対わざとだろ・・・!
ちょうどアクアマリンふくしまの駐車場に着いたのをいいことに俺は素早く車を停め、
あたりを見回し、近くに人がいないのを確かめると その唇にチュッと音を立ててキスをした。

今度は和也が赤くなって俺をどついてくる。


「バッ!・・・カじゃねーの?外でするなよー」
「外、て言ったって車の中だし、ちゃんと誰もいないの確認したんだからいいだろ?」

「よくねーよ!アメリカ人か?お前は」
「そんなこと言うともっと濃厚なのするぞ」

「バッ!・・・」


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