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同窓会 SN

第76章 桜6 翔



「俺はいいけど・・・お前もっとゆっくり入りたいんじゃないの?」
「いいんだ。もう十分温泉は楽しんだ。ここからはじっくりと違うお楽しみタイムだ・・・」

「だから、言うなって・・・そういうこと・・・」
「何だよー、お前だってその気で“泊まろう”って言ったんだろ?」

「そんなんじゃねーよ。俺はただ単にあまりにも早朝の出発よりも前乗りしておいたほうが楽だし、安心だろ?って意味で・・・」

「またまた・・・」
「マジだって!」


あぁ、この会話・・・
初めて旅行に来たカップルの
「そんなつもりじゃなかった」って言う彼女に
「焦らすなよ、お前だってそのつもりで来てんだろ?」って詰め寄る彼氏みたい・・・?


場所が変わっても同じような会話をしてる俺達

俺ってば いつまでたっても追いかける立場なのかな


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