
同窓会 SN
第76章 桜6 翔
6-5
「綺麗な宿だな~、ここに2泊すんの?経費で落ちるのか?あ、なんかごまかしたりして・・・」
「俺がそんなせこいことするか。出張は日帰り扱いにしてここは俺の奢りだ。休日返上で付き合わせるんだから せめて温泉にゆっくり入らせてやる」
「さすが社長は太っ腹だね~」
和也も テンション高く 俺の腹にパンチを繰り出すふりをしてくる
時間が遅いため、今日は夕食は頼まずに 途中のSAでカレーうどんを食べてきた。
早速 お楽しみの温泉に入ることにする。
「大浴場行こうぜ」
「うん」
ちょうど桜の季節の週末とあって、風呂上がりらしい家族連れやカップル、それから女性同士のグループなんかと 廊下ですれ違った。
まだたまには余震と思われるような地震もあるし、原発問題は解決には程遠いけれど 東北が元気になってきてるのを感じる一瞬だ
