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同窓会 SN

第68章 新年10 和也



・・・いい先生だ。
このコルセットだって 向井さんの私物をタダで使わせてくれるみたいだし、
今も 通院が大変なら 時間外にも治療しようかと言ってくれる・・・。


なんて親切な人なんだ
医師の鑑みたいな人じゃないか



だけど今の俺は その親切の裏にあるものを探してしまう。

瞳をまっすぐ見つめるほどの度胸はないくせに、
どこかに何かが透けて見えるんじゃないかと 向井さんの指や喉元を
目を凝らして探してしまうんだ。


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