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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~

第23章 逃避行・・・


〃まさか…そんなバカな〃





あっという間に人混みに紛れて
繁華街に消えていくその姿を見ながら

俺は唖然としていた




でも…




『~~・・・、バカが』





ざわつく気持ちと野生の本能のごとく
俺はソイツの消えた繁華街に飛び込んだ



そう遠くへは行ってないだろう


ところがややこしいのが
繁華街は似たような風貌の女が
わんさかいる



飲み屋街・・・建物に入られたら
中々に困難…つぅかアウトかな


構わず歩き続け


しまいにはホテル街・・・




通りのコンビニの前





・・・いた




ブロンド…ワ○メちゃん女









『ハァ…ハァ…ハァ…っ、・・・おい』






トン・・・


息切れしながら近づき
コンビニの袋を下げて
出てきた女の肩を叩く






『っ・・・、、?!』






『ハァ…ハァ…・・・ジャスミン…サン?』







『・・・』







観念したように

女は足を止めた



















『こんなとこで・・・

なにやってんだよ・・・〃マリア〃』







俺はようやく


その名前を呼んだ・・・

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