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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~

第23章 逃避行・・・

俺に呼び止められた外人オンナは

〃『自分の客じゃない』〃…と
判断したのか

プイっと、すぐに背を向けた




向かい合った僅か数十秒




外国人・・・


金髪……ブロンドって言うのかな
光沢のある長い髪の毛


何よりは
くっきりした目鼻立ち


サイボーグみてぇな
コテッコテした化粧

金色?茶色の眉毛

ギラギラするほどの
ヒジキみてぇなマツゲして…


六○木よりは…○宿とかで
ウケそうな…キャバ嬢みてぇな女





それが俺の目から入った情報…





だけど・・・





『ねぇ・・・待って?…』




背を向けたその肩に
俺は手を伸ばしていた






『・・・っ』




俺の手を払い除けて
ヒジキまつ毛女は
走り去った


一言も発せず・・・






日本に来て…まだ日が浅いのか


日本語わかんねぇんだな







・・・いや



ちがうぜ・・・









向かい合った数十秒…数秒
鎧みたいな、その身なりの中で唯一


人間っぽく動いた目ん玉…



いわゆるカラコンてヤツ?


…ちがう


自然な光を放って

感情を持って…クリっと動いた



天然の・・・薄茶色の瞳

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