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『エリカ・・・お前の彼氏

お前の事を

大事になんか思っちゃいないぞ』







１７歳の…純粋で一途な少女の心に

あまりに残酷な言葉を吐き捨てた







『は…？』







『ソイツは…エリカのためなんて

なにも思ってなんかいない』







『いきなり何言うんだよオッサン！！
あんたエリカの彼氏の事しらないだろ？！

見たことも会ったこともねぇくせに！
勝手な事言うなしっ！！

オトナのくせに無責任な事言うなよな？！
バーカ！！！』





この子が俺に、こう悪態つくのは
最もだろうな





だけど・・・ヤンキーみたいに
口を悪くして強がる

その目には
段々と涙が滲んできて






『あんたに…何がわかるんだょっ』







『俺は…ダテに

お前の１．５倍以上生きてねぇからな

わかるんだぜ？』







『意味っ…わかんないしっ

小数点の計算とか、もっとわかんないしっ

エリカ勉強キライだって言ってんじゃんっ』







『ハハハっ…エリカ？

お前確かにバカだな』






『っマジムカつく！！！

つぅかあんた性格悪すぎ！！！

ケンカ売ってんのかよっ！！』






『ふふ…確かにバカで…気性荒くて

でも…素直で正直で

約束も守る…良い子じゃねぇか』







『は…？？？』








『ふふ…エリカ・・・少し俺と

〃オッサン〃と話でもするか？(笑)』







ポカンとしたエリカから

リュックをおろして座り直させて

俺は…向かい合うように座った