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かわいい顔をしかめて明らかに不機嫌な表情を作った瑞稀君は、合わせていた額を逸らすそうに首を横に動かした


「…………嘘。僕に気使ってる」
「使ってないよ？」
「使ってる」


俺の心が完全に読めているかのような断定的な言い方に、かわいいとは思いつつ困ってしまう


だって、今から動いたらイったばっかりで瑞稀君も辛いだろうし

俺も瑞稀君も満足ならそれでいい気がしちゃうんだけど、ダメかなぁ


それを何て言ったらいいかな、と考えていると瑞稀君の中が小さく痙攣しているのに気がついた


「！」


不思議に思って瑞稀君の様子を確認すると、痙攣の原因は瑞稀君が泣いてたからで


「瑞稀君！？」


俺は焦って


とにかく落ち着かせないと……！


一旦瑞稀君の中から抜こうとすると


「わっ……！？」


腰に回った瑞稀君の脚にそれを阻止されてしまった


「……瑞稀君……？」
「……やだ」


やだって
何が？

抜くのが？


俺の心の中の疑問に、涙で目を濡らした瑞稀君が答える


「僕じゃ、満足できないみたいで、やだ……から……っ」


だから、ちゃんと最後まで


と掠れた声で伝えてきた瑞稀君を見て、心臓が跳ねた