テキストサイズ

二人で一人

第52章 蓮と夢





ガタン…ゴトン…


ガタガタ揺れる電車に乗り込んで目指すはいとこの家


たぶん8才くらいの時かな…


「うわぁ…すごい…」


優がキラキラと目を輝かせて窓の外を眺めている


『ぜんぜん、すごくないだろ?』


「えぇ!?なんで?すごいよ!だって、ホラ、けしきがながれてるみたいっ」


まるで始めて電車に乗った人みたいに興奮しながら優が反論した



『あたりまえだろ。電車が進んでるんだから。』


「だって、あたしこんなの始めてだもん。」







ストーリーメニュー

TOPTOPへ