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二人で一人

第33章 観覧車





『俺…
ちょっと休む……』


俺はベンチに腰かけた


「おっ、お二人さん見っけ!!」
夜桜先輩…


「二人ともコーヒー飲める?」

コーヒーは飲めない

「『飲めません』」


「そっかぁ。」


夜桜先輩が残念そうに呟く


「まだまだ子供だなっ」



子供……

そうだ…


俺たちは子供だ…


少し大人になったと思ってた…

でも……

何一つ変わらない…

変わってない……


まだ『子供』なんだ……






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