
僕は君を連れてゆく
第50章 こんなにも
「翔、今日、遅くなるね」
「うん。わかった。飯は大丈夫だから」
今日、彼に翔の話をしようと思う。
なんて言われるか…わからないけど。
長くなるから帰れないだろう。
翔、まず俺が話をつけてくるから。
「ごめん、遅くなった」
「なんか食べます?」
普段も俺が店を予約するんだけど今日は個室にした。
「今日、こっちついたの?」
「うん。今朝ついた。潤くんは?今、忙しいの?」
メニューを広げながら俺を見つめる俺の大切な人。
会いたかった。
すごく。
「亮。聞いて欲しいことあるんだけど…」
亮は、頷いて開いたばかりのメニューを閉じた。
錦戸亮。
彼と出会ったのは翔と同じbar。
翔に大切な人が出来てbarに通うのが俺だけになっていた時期に出会った。
目と目が合った瞬間に分かった。
この人に抱かれたいって。
この人の子を宿したいって。
初めて抱かれたとき、死んでもいいと思った。
「亮。俺、亮が好きだよ」
「うん。俺も潤くんが好き。大丈夫、話して」
付き合って2年がたった頃、亮の関西への転勤が決まった。
それを告げられた時に俺は泣いた。
行かないでくれと泣いたんだ。
そうしたら、亮は泣く俺をこれでもかってくらいに
抱いてくれた。
「噛んで」とせがんだ。
俺は首に手を当てた。
「心配なんだ。とっても。一人になんてさせられない」
「俺よりもその翔っていう友人が大切?俺も潤くんが心配なんだよ?」
「分かってる」
「泣かないで。泣かれると何も言えないよ」
スッと差し出されたハンカチ。
俺が初めて亮にあげたプレゼントだ。
「愛してる」
「俺もだよ」
何か食べよ?とまた、メニューを広げた。
「うん。わかった。飯は大丈夫だから」
今日、彼に翔の話をしようと思う。
なんて言われるか…わからないけど。
長くなるから帰れないだろう。
翔、まず俺が話をつけてくるから。
「ごめん、遅くなった」
「なんか食べます?」
普段も俺が店を予約するんだけど今日は個室にした。
「今日、こっちついたの?」
「うん。今朝ついた。潤くんは?今、忙しいの?」
メニューを広げながら俺を見つめる俺の大切な人。
会いたかった。
すごく。
「亮。聞いて欲しいことあるんだけど…」
亮は、頷いて開いたばかりのメニューを閉じた。
錦戸亮。
彼と出会ったのは翔と同じbar。
翔に大切な人が出来てbarに通うのが俺だけになっていた時期に出会った。
目と目が合った瞬間に分かった。
この人に抱かれたいって。
この人の子を宿したいって。
初めて抱かれたとき、死んでもいいと思った。
「亮。俺、亮が好きだよ」
「うん。俺も潤くんが好き。大丈夫、話して」
付き合って2年がたった頃、亮の関西への転勤が決まった。
それを告げられた時に俺は泣いた。
行かないでくれと泣いたんだ。
そうしたら、亮は泣く俺をこれでもかってくらいに
抱いてくれた。
「噛んで」とせがんだ。
俺は首に手を当てた。
「心配なんだ。とっても。一人になんてさせられない」
「俺よりもその翔っていう友人が大切?俺も潤くんが心配なんだよ?」
「分かってる」
「泣かないで。泣かれると何も言えないよ」
スッと差し出されたハンカチ。
俺が初めて亮にあげたプレゼントだ。
「愛してる」
「俺もだよ」
何か食べよ?とまた、メニューを広げた。
