
僕は君を連れてゆく
第28章 ハンプ
「聞こえないのか?」
肩を掴まれた。
それは、すごい力で…
「おらっ、聞こえねぇのかよっ!言うこと聞けよ!」
畳の上に押し倒された。
俺にまたがって両方の手首をまとめて頭の上におしつけられた。
空いてる右手が俺のTシャツをまくった。
脇腹を撫でてくる。
「気持ち悪りぃことすんなよ!やめろ!」
「言っただろ。お前の父親が悪いんだ。」
体を傾けてきたら、舌が俺の胸を舐めた。
「やめっ、ろ!」
足を動かしてるけどちっとも動かない。
全身から汗がふきだしてる。
「言うこと聞けよっ!」
頬を平手で殴られた。
唇が切れたみたで血の味が口のなかに広がった。
「あの人は俺と母さんを置いて出ていったんだ。俺たちとはもう関係ない!やめろって!」
「随分、反抗的なんだな。まぁ、そんなもんか。中学生だろ?興味あるだろ?」
わけのわからないことを言いながら、俺の股間を触ってきた。
「なっ、なにすんだよ!」
下着だけにされて、その上から撫でられる。
下から上に。
俺はそういうことに興味がなくて、なんなら、ちょっと気持ち悪いと思ってた位で。
「ほら、硬くなってきた…」
「やめ、やめて…」
体の中心が熱くて、背中がゾワゾワする。
下から上へソイツの手が移動するたび、頭の先まで痺れるような、今まで感じことのない感覚が迫ってくる。
「や、やだ、変!へん!や、だぁ…」
自分の口から母さんから聞いたことあるような声が出ていて気持ち悪い。
「あぁ…や、変!あ、やだぁ…」
「泣いちゃうの?たまんねぇな…」
下着を脱がされて直接、握られる。
ネチャネチャという音が自身から出ている。
もう、やだ!
誰か…
