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☆時計じかけのアンブレラ☆

第16章 Be with you


夜、ひよりがミルクを飲んで眠りについた頃…。

「そういえばさあ」
「ん?」
「潤くんて、おっぱい出ないの?」
「はあ!?出るわけないでしょ!」
「だって母親って赤ちゃんが生まれたら本能的に出るようになるって言うじゃん」
「それは女性の話!男は出ないのっ!それにもう1ヶ月以上経ってんだよ?生まれてすぐ吸わせればわかんないけど」
「じゃあさ、試してみようよ」
「…はい?」
すると、かずは俺のシャツを捲りあげた。

「かず!マジで出ないからっ」
「そんなのやってみなきゃわかんないでしょ」

かずの顔が近づいて、胸の突起を口に含まれる。

「っ!…あっ」

そのまま、チュウチュウと音を立てて吸い上げられた。

「…ャ…」

なんかヘンな感じ……。

「…あっ」
そのとき、かずが声をあげた。
「なに!?」

「……出ない」
「当たり前だろっ!」
「やっぱ出ないかあ」
う〜ん、と首を傾げるかず。

「…ばかずなり」
「……潤くん?」
「なに?」
「今、変な気分になったでしょ?」
「なってないっ////」


かずの瞳の色が変わった。

……俺が乳首弱いの知ってるくせに。


「ねぇ…。もう大丈夫なの?」

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