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風俗課に配属されました

第66章 南瑞樹の秘密事情⑥

俺が知っている凛子は
素っぴんで長い髪を無造作に束ね
トレーナーにジーンズという装いで
『お母さん』という表現以外は該当しない。

「どうしたの?そんなにジロジロ見ちゃって」
「照れる?」
「フフ……ちょっとだけね」

今夜の凛子には大人の色気を感じる。

ナチュラルメイクで
サラサラの髪をおろし
膝下丈の品のいいワンピースに
ピンヒール。

哲郎という凛子の男を思い出し
つい苛ついてしまう。

「誰の為だよ」
「えぇッ?」

俺の口調が荒くなる。

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