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風俗課に配属されました

第59章 陣内亜衣の切ない事情①

「千鶴の発言に指摘したい箇所は
いくつかあるが……」
「あ……あの……えっと……」

冷静な歩くんに対して
立ち上がれないほど激しく動揺する千鶴。

「この場で亜衣との親友関係を解消しろ」

凄味がある歩くんを初めて目の当たりにして
千鶴だけじゃなく私まで怯えてしまう。

「う……嘘を付いたのは……わる……悪かった
です……でも……私はそれだけ歩を……」
「保守的になるのも大概にしておけ。
先ずは亜衣に礼を言うのが先だろ。
亜衣がどれだけ千鶴を庇っていたと
思ってるんだ」

歩くん……クローゼットの中で
ちゃんと聞いてたんだ。

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