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風俗課に配属されました

第59章 陣内亜衣の切ない事情①

「寂しくなるな」
「御世辞でも嬉しい……ぁッ……」

太腿に乗せていた左手に
歩くんの右手が重なる。

「25歳で結婚か。勿体ないな。相手の人も
若いのか?」
「……51……だったかな」

実際にはもっと年上に見える。

小柄で小太りで頭髪も薄くて……

「その年齢だと亜衣の親父さんと
さほど変わらないだろ」
「ぅん……そうだね」

私の父親より……2つ年上。

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