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風俗課に配属されました

第57章 南瑞樹の秘密事情⑤

「私が女でいることを瑞樹が汚らわしいと
思うなら……そうね……別れるしかないわね」
「あのさ……」

……腑に落ちない。

凛子は俺と別れると言ってくれているのに。

「また明日、話をしましょう」

凛子はベッド脇の椅子から立ち上がる。

「あのさ……凛子……」
「子供たちのことも決めなきゃね」

ドアに向かって歩き出す。

「やだ……」
「瑞くんのママで……いたいな」

足を止めて振り返った凛子は
瞳に涙をいっぱい溜めていた。

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