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風俗課に配属されました

第54章 五十嵐歩の恋愛事情⑤

朝比奈先生はいつの間にか
部屋から居なくなっていた。

今回のことで妙子を
好きになったのかというと
そういうことではなく……

「私、帰るね」
「今から?飛行機のチケット取れるのか?」
「じゃなくて……あ、それもあるけど
実家に帰る。同棲は解消する」

それはそれで少し寂しい気もするが
やはり妙子は恋愛対象ではない。

「傷は……どうするんだ?治療費は俺が……」
「要らないし治さない。このままの私を
好きになってくれる人がきっといるはず」

その傷跡は俺と妙子の唯一の繋がり。

「いるさ。今の妙子なら」

残しておいてほしい。

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