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風俗課に配属されました

第54章 五十嵐歩の恋愛事情⑤

「お待たせしました。妙子さん」

鏡と向き合う妙子は
嬉しそうに微笑んでいた。

「歩が泣いてどうすんのよ……バカッ」
「妙子も泣きそうだけどな」

鏡越しの妙子は誇らしげで
以前のような陰湿さの欠片も無い。

「泣いたら化粧が剥げちゃうもん。
勿体ないでしょ」

朝比奈先生は妙子に施した化粧品を
プレゼントしてくれた。

「私ひとりで出来るかな」
「出来るさ。俺も見てたから覚えてるし」

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