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妙子の化粧をした顔は
これまで一度も見たことがない。

だからなのか少しは興味がある。

「妙子さんは、どのようなお仕事を
されているのですか？」
「在宅で……データ入力の仕事を……」

妙子は朝比奈先生に
徐々に心を開き始めていた。

妙子が俺以外の人と話す姿は新鮮だった。

俺が知っている妙子は……

嫉妬深くてどこかネクラで
着飾ることなく
ほぼ家から一歩も出ない……

醜い妙子。