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『気持ち悪かったでしょ』
『薄気味悪かった』

前から思ってはいたけど
龍聖とは気負いせず話せる。

『龍聖だって昔は相当薄気味悪かったけど』
『それは言うなよー』

薄気味悪いどころか気色悪かった龍聖は
風俗課の異動や若菜ちゃんの存在を機に
メキメキと頭角を現し
今となってはイケメンの分類に値する。

『凄いね。愛の力って。恵んでほしいわ』

そんなものが存在するなら
こんな私でも恋愛を素直に
楽しめたかもしれない。

『俺が恵んであげようか？歌で』
『あはは。御気遣いあざーす』

そんな流れで龍聖とカラオケボックスに
行くことになった。