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風俗課に配属されました

第117章 南瑞樹の秘密事情⑧

若菜との出会いは温泉宿。

当時のように互いに背中を向け合い
バスタブに浸かる。

「小説は書いてるの?」

背中越しの若菜の声。

「全然進んでないよ」

不倫が題材の小説。

自分も若菜と不倫をしていただけに
妄想だけじゃ物足りなくなってしまい
手付かず状態。

「最後まで読みたかったな。ちなみに
どう締め括るつもりだったの?」
「それは……」

小説の中だけでも不倫を成就させたかった。

「私とのことは関係なく、一読者として
教えてほしいな」

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