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風俗課に配属されました

第112章 有坂仁志 風俗課を利用する事情②

「今日で課長と終わっちゃうの……寂しい」
「……そうだな」

親子ほど年齢が離れている若菜に
素直になれず冷静を装う。

「せっかく『佐々木』から『若菜』に
昇格したのにな……」

それも今となっては
苗字で呼び続けるべきだったと
後悔している。

『若菜』と呼んでしまったことにより
二人の距離が急激に縮んでしまったから。

「異動先は決まったのか?」

話題を変えた。

このままでは若菜に飲み込まれてしまう。

離れられなくなってしまう。

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