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風俗課に配属されました

第108章 椎名理佳の事情③

そして区役所で斗真が婚姻届を預かり……

……書き始めた。

「ここで書くの?そういうもんなの?」

それこそ住民票を請求するかの如く
淡々と書いている。

「だから理佳を連れてきたんだろ。
婚姻届を取りに来るだけなら俺一人で来るわ」

確かに……言っていることは正しい。

「書き慣れてるね。さすが三回目」
「ふん」

さすがにここは、言い返せないんだ。

「はい。理佳の番。印鑑は持ってるよな」

私が印鑑を常備していることも
知っていたとは。

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