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風俗課に配属されました

第108章 椎名理佳の事情③

ここまで自分を隠さず
さらけ出せる男性は
斗真が初めてであり
今後は現れないだろう。

長年交際していた智也にさえ
見せたことが無い私を
斗真は知っている。

私の嫉妬で智也を苦しめ
苦しめた私ですら
理不尽に葛藤があった。

斗真に対して、そこまでの嫉妬は無い。

今さら、斗真に嫉妬したところで
どうにもなるまいという想いもある。

だから……楽なんだ。

一緒に居ることが心地よくて癒される。

燃えるような恋愛じゃなく
人肌の恋愛もいいんじゃないかって思う。

燃えてしまったら
いずれは燃え尽きてしまうから。

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