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風俗課に配属されました

第104章 樋口成海が風俗課を利用する事情②

「……ひとりにしないで……お願い」

率直な気持ちだった。

「俺でいいの?」
「大将じゃなきゃ……嫌」

あのオブラートのような
柔らかい温もりが欲しい。

身体を起こした流れで甚平はスッと落ち
胸が露になった状態で
大将と向き合う。

「大将……いつもありがとう。心強かった」

包み込むように優しく抱き締められ
それはオブラートのように繊細で
温かかった。

「俺の方こそ……いつも成海ちゃんの
笑顔に助けられていたんだよ」

唇が重なると身体中が熱くなり
オブラートと大将への複雑な想いが
溶けていくようだった。

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