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風俗課に配属されました

第102章 樋口成海が風俗課を利用する事情①

「……成海ちゃん?」
「……寝ちゃったみたいですね」

大将と龍聖くんの声が遠くに聞こえる。

さすがに今夜は飲み過ぎた。

研修真っ只中だというのに。

「……奥の座敷が空いてるから
一先ずそこに寝かせておこうか」
「……じゃ、僕が抱えていきますね」
「……頼むよ。鬼塚ちゃん」

身体がフワッと持ち上がる感覚。

心地よくて意識が遠退いていく。

なんだか……楽しいお酒だった。

元カレと過ごした時間が
薄らいでいくようだった。

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