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「あ……この厚揚げ美味しいですね」
「さすが鬼塚ちゃんッ。これ自家製
なんだよね～。うちは先祖代々豆腐屋でね。
俺っちの代に商売替えしちゃった～的な」

鬼塚さんと大将は盛り上がり
なんかそれが嬉しかった。

いつもテーブル席だった元カレじゃ
こうはいかなかった。

「大将も飲んでください」
「その誘い待ってたよ～」

ましてや一緒に飲むなんて
考えられなかった。

鬼塚さんと元カレは正反対。

それなのに鬼塚さんには好感が持てる。

不思議な人。