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風俗課に配属されました

第94章 五十嵐歩の恋愛事情⑪

「本来であれば、この場に立つのは
僕では無いのですが……」

会場内がざわつく。

しかし、斗真社長と理佳さんだけは……

必死に笑いを堪えている。

そのおかげか緊張がほぐれた。

「この場に居られる半数以上の方々は
僕とは縁もゆかりもございません。
ですが、最後までお付き合いして頂き
本当に……本当にありがとうございます。
新郎役ということでしたが、僕は亜衣と
結婚します。プロポーズの承諾も
頂きました。僕は今、最高に幸せです」

俺の手を強く握る亜衣は
再び泣き始めた。

おっさんの父親がちょっと不憫に思えた。

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