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風俗課に配属されました

第94章 五十嵐歩の恋愛事情⑪

ウエイターが亜衣のグラスに
ビールを注ごうとしていた。

「すみません。彼女にはノンアルコールで
お願いします」

ウエイターは持ち合わせていた
オレンジジュースを注いだ。

「歩くん……知ってたの?」

亜衣はお腹に手をやる。

「知ってる。俺と亜衣の子だってこともね」

お腹に乗せた亜衣の手に
俺の手を重ねる。

「俺と結婚しよ」

亜衣は涙まじりに何度も頷いた。

「ただいま御紹介に預かりました椎名で
ございます。新郎の歩むくんと新婦の
亜衣さんとは同じ会社に勤務しております。
僣越ではございますがご指名により
乾杯の音頭をとらせて頂きます」

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