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風俗課に配属されました

第93章 原田康人の婚約事情⑥

「ちょっと出掛けてきます」

邪魔が入った。

「なんだ?クソか?タキシードに
ミソ付けるんじゃないぞ」
「……行ってきます」

俺はタキシード姿で控え室を飛び出した。

さようなら親父……

さようならお袋……

さようなら亜衣……

そして……

さようなら……

これまでの不甲斐ない自分。

「原田さん?どこに行くんです?」
「五十嵐さんッ!」

ホテル満月のロビーで
五十嵐さんに出くわした。

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