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風俗課に配属されました

第83章 鬼塚龍聖の恋愛事情②

……にしても。

玄関先までいい匂いがしてきた。

醤油の匂いではなく
むしろ俺の大好物の匂いが……

「鬼塚主任、ラッキーだったね。
お父さん今日仕事休みだったから」

ダイニングに通され
テーブルに並べられた数々の料理に
目を奪われた。

「いらっしゃい。若菜の父親です。
たくさん作ったから遠慮なく食べて
いきなさい」

キッチンに向かっている若菜の父親が
振り向き様に挨拶をしてくれた。

「お父さんね、洋食屋さんのコックなの」

だからか。

デミグラスソースの美味しそうな香り。

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