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風俗課に配属されました

第82章 呆気ない別れ

「傷なら充分に付いてるよッ!!!
瑞樹さんと一緒に居れないなら
もっともっと傷付いちゃうよッ!!!」

どうなったっていい。

瑞樹さんと一緒に居られるのであれば。

「若菜ッ!!!やめろッ!!!」

キッチンに置かれた包丁の刃を
自分の喉仏に突き付けた。

「死ぬッ!!!別れるなら死ぬッ!!!」

……本気だよ。

瑞樹さんの居ない人生なんて
無い方がマシだもん。

「分かった……分かったからッ!
それをこっちに寄越しなさいッ!」

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